Takefusa KuboGetty Images

オヤルサバル一発退場のソシエダ、10人ながら久保建英を起点とするゴールで先制も…アラベスに逆転負け

28日のラ・リーガ第3節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのアラベス戦を1-2で落とした。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。

前節、アウェーでのエスパニョール戦(1-0)では途中出場の久保が決勝点を決め、今季初勝利を飾ったソシエダ。開幕節ラージョ戦を1-2で落としたレアレ・アレナでも白星をつかみたいところだ。

イマノル監督はこのアラベスとのバスクダービーで久保をスタメンに復帰させ、中盤に久保、スビメンディ、ブライス、セルヒオ・ゴメス、前線にベッカー、オヤルサバルを配置する4-4-2のシステムを採用している。

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前半、ソシエダと久保は4分にゴールチャンスを迎えた。左サイドのセルヒオ・ロペスがグラウンダーのクロスを送り、ペナルティーエリア内中央にフリーで走り込んできた日本人MFが左足で合わせたものの、ミートし切れなかったボールは枠の右に外れている。

その後、試合はどちらが主導権を握っているとも言えない一進一退の攻防が続き、30分に物議を醸す判定が生まれた。ソシエダのオヤルサバルがカルロス・ベナビデスのかかとを踏みつけたために一発レッドで退場となったのだ。

オヤルサバルは死角から飛び込んできたベナビデスと衝突しており、意図して踏みつけたわけではなかったが、オンフィールドレビューで事実的に、意図の有無関係なく行為に及んだことが確認されたためにに退場となった。ソシエダの象徴はレッドカードを提示された直後、衝動的にキャプテンマークを投げつけるなど、判定に怒り心頭だった。

数的不利となってしまったソシエダだが、彼らはその退場劇の直後にゴールを奪った。32分、ドリブルを仕掛けた久保が3人を引きつけながらペナルティーエリア手前まで突き進み、エリア手前左のスビメンディ、左サイドのS・ゴメスと横にパスをつないでいき、S・ゴメスがグラウンダーのクロス。そして2列目から飛び込んできたブライス・メンデスが、右足でボールを枠内に押し込んでいる。

逆境を跳ね返すように先制に成功したソシエダ。しかしハーフタイムを迎える直前にスコアをタイに戻されてしまった。アラベスのCKの場面で、スベルディアがアブカルを倒したとしてPK判定に。キッカーのビジャリブレがこれを決め切り、試合は1-1で折り返しを迎えている。

後半、ソシエダは数的不利ながらも、ボールを保持してアラベス陣地に攻め込む。システムは4-4-1で、久保は右サイドを出発点としながらも中央や左にも積極的に顔を出して、チームの攻撃を活性化させようと試みていた。

イマノル監督は65分に交代カードを切り、ベッカーを下げてサディクを投入。だが、その後も勝ち越しゴールを決められずにいると、徐々に疲労を色濃くしていき、アラベスに主導権を握り返された。そして77分、アウェーチームが逆転ゴールを記録。途中出場のトニ・マルティネスがペナルティーエリア内からシュートを決め切っている。

ソシエダは終盤、トゥリエンテス、オラサガスティ、パブロ・マリンをピッチに立たせ、久保のドリブル突破を起点とする攻撃で何とか活路を見出そうとしたものの、結局同点ゴールも決められないまま試合終了のホイッスルを迎えている。レアレ・アレナでの勝利はまたもお預けとなり、今季3節を終えた段階で手にした勝ち点は3にとどまっている。

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