北海道コンサドーレ札幌とサガン鳥栖は22日、今夏のセビージャ戦が開催中止となったことを発表した。
これまで史上最多7度のヨーロッパリーグ制覇を誇るスペインの名門セビージャ。昨季はラ・リーガで14位と苦しんだが、シーズン終了後にはガルシア・ピミエンタ監督の就任が決定した。過去にはバルセロナ育成組織の各カテゴリーを担当、昨季までラス・パルマスを率いた49歳新監督の下で再出発を図ることになる。
そのセビージャは今夏のプレシーズンで来日予定だったが、7月30日に試合を予定していた札幌と8月2日に対戦予定だった鳥栖はそれぞれ、「主催のNSN社は、セビージャFC『プレシーズンジャパンツアー』の今夏の開催を断念し、延期することを決定いたしました」と伝え、「本試合を楽しみにされていたファン・サポーターの皆様ならびにご関係者の方々には、ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます」との声明を揃って発表した。
なお、チケットに関しては、「近日中に主催者より払い戻し方法のお知らせがございますので、お手元のチケットはそれまで大切に保管してください」と伝えている。
札幌の三上大勝GMは公式サイトを通じて、以下のコメントを出している。
「初めて札幌で開催する国際親善試合ということで、クラブにとって歴史的なゲームになると思っていました。また、リーグ戦の中断期間での試合のため、新戦力のテストマッチとすることを想定していました。主催のNSN社様による今回の決定は非常に残念でしたが、今後また機会があればぜひ協力して開催したいと考えています」
一方、鳥栖の代表取締役を務める小柳智之氏は以下のようにコメントを発表した。
「サガン鳥栖に関わる全ての皆様。いつもサガン鳥栖の活動において多大なるご支援、ご協力をありがとうございます。2015年以来の国際親善試合の開催を佐賀県鳥栖市のホームスタジアムで開催できることを大変光栄に、そしてクラブ全体としても貴重な経験になると思い引き受けさせて頂きましたが、この度主催者であるNSN社様の総合的な判断により今夏の開催を断念したこと、大変残念に思っております。今後もクラブ発展の為に国際親善試合にはチャレンジしていきたいですし、またチャンスがあれば是非協力して開催したい考えであります。引き続きご支援、ご協力を宜しくお願い致します」
また、主催のNSN社も「『セビージャFCプレシーズンジャパンツアー』延期のお知らせ」と発表し、「『セビージャFC プレシーズンジャパンツアー』の延期を決定し、2024年~2025年内の新たな日程での開催予定になりました事をお知らせします」と将来的な開催を目指す意向を示した。
「今夏セビージャFCが予定していた北海道コンサドーレ札幌(7月30日)、サガン鳥栖(8月2日)との国際親善試合を断念し、『セビージャFCジャパンツアー』の新たな日程を模索する事になりました」
「今夏、セビージャFCの来日と札幌と鳥栖でのプレシーズンマッチを楽しみにしていたファンの皆様、各クラブのサポーターの皆様、また『セビージャFCプレシーズンジャパンツアー』の開催に向けて準備を進めていただいていた関係者の皆様には、深くお詫びを申し上げます」
「主催者として、現在の各クラブの状況等を多面的に考慮した結果、『セビージャFCジャパンツアー』の延期ならびに、今夏の札幌戦・鳥栖戦の中止という決断に至りました。この度の決断は簡単でありませんでしたが、我々は、このイベントの主催者として、最高の状態で皆様に楽しんで頂けるような興行を行うことが我々の使命だと考えております。各クラブのご理解・ご協力の下、今回の決定を受け入れていただきました。我々は引き続き、各クラブや関係者の皆様と良好な関係を保ち、改めて、ファンの皆様により楽しんで頂けるような国際親善試合の準備をしていくことをお約束します」
「なお、チケット代金の返金に関しては決定次第お知らせいたします。お手元のチケットは取り扱い決定まで大切に保管してください」