20日のリーガ・エスパニョーラ第9節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレバンテ戦を1−2で落とした。
ここ4試合を無得点の1分け3敗で終えてインターナショナルウィークを迎えていたマドリー。試合直前のベルナベウのチーム紹介アナウンスではまばらな拍手しか起こらないなど、観客のテンションの低さがチームの調子を物語っていた。ロペテギ監督はこの試合でベイル、ベンゼマをベンチに置き、負傷離脱していたイスコ、マルセロのほか、マリアーノ、そしてこの背番号7へのクロスの供給要員としてルーカス・バスケスを先発で起用。システムは普段の4−3−3を採用している。
得点、そして勝利を取り戻して観客の信頼を取り戻したいマドリーだったが、レバンテに言葉通り出鼻を挫かれた。まず7分、ロングボールからヴァランの緩慢なマークを振り切ったモラレスにネットを揺らされて1失点目を喫する。さらに11分にはペナルティーエリアの中か外か微妙なところでヴァランのハンドが取られ、VARと相談したギジェルモ主審がPKを指示。キッカーのロジェールにこのPKをきっちりと決め切られて、2点のビハインドを負っている。
フラストレーションが充満するベルナベウでマドリーは必死に得点を求める。17分に迎えたCKではマリアーノのヘディングシュートがクロスバーを直撃して地面に落ち、バウンドしたボールをアセンシオが頭で押し込んだが、VARとの相談の結果オフサイドとなった。マドリーはその後もクロス中心の攻撃を見せたが、決定機を決めきれないまま前半を終える。
後半、ロペテギ監督はオドリオソラとの交代でベイルを投入したがゴールは一向に生まれることなく、電光掲示板の時間は55分を表示。ロペテギ・マドリーは1985年の記録を1分上回り、クラブの無得点時間を465分(7時間45分)に更新した。ロペテギ監督はその後、イスコ、アセンシオをセバジョス、ベンゼマに代えて交代枠を使い切った。
ロペテギ・マドリーの不名誉な記録は、最終的に481分(8時間1分)でストップ。72分にベイルのクロスを起点として、マルセロがネットを揺らした。ようやく歓喜の瞬間を迎えたマドリーは継続してゴールを目指したものの、結局同点弾は生まれず。不名誉な記録を樹立した後に得点を取り戻しはしたものの、結果まで取り戻すことはできなかった。観客も最後まで試合を見ることなく、ぞろぞろと家路につき、彼らの信頼も失っている。
ここ5試合の成績を1分け4敗としたマドリー。勝ち点を14から伸ばせず、暫定で5位に位置している。
■試合結果
レアル・マドリー 1-2 レバンテ
■得点者
レアル・マドリー:マルセロ(72分)
レバンテ:モラレス(7分)、ロジャー(13分)
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