各節の見どころを監督や選手の声を通して伝えるDAZNの「J1プレビューショー」。Goalでは収録した選手・監督インタビューの一部を紹介。今節は、20日（土）に埼玉スタジアム2002で行われる6位・浦和レッズと3位・鹿島アントラーズのプレビューから、オズワルド・オリヴェイラ、大岩剛両監督のインタビューをお届けする。
■鹿島で5年間築いた師弟関係
浦和のオリヴェイラ監督と鹿島の大岩監督は、2007年から4年間、ともに鹿島で監督と選手の間柄であった。そして、2011年の天皇杯優勝を花道に現役を引退。翌年にはコーチとしてオリヴェイラ監督に従事した。
「大岩とは監督と選手として4年間、その後コーチになってもらい1年間仕事をしました。彼は本当に素晴らしい人物で良い関係が築けたと思います。私にとって忘れられない選手であり、今では良き友人です」（オリヴェイラ監督）
「皆さんが思っている以上に、（オリヴェイラは）私のなかで大きい存在ですし、現役時代、指導者になってからの1年目で彼から学ぶべきものは非常に多くありましたし、友人として接してくれるのであれば、アドバイスを求めながら私自身の糧にしたいなと思っています」（大岩監督）
名将に「忘れられない選手」とまで言わしめた大岩監督。選手時代のみならず、指導者となっても学ぶことは多いと続ける。
「（オリヴェイラは）モチベーターといいますかね、試合に選手の気持ちを持っていくというのは、彼から学ぶべきものがたくさんありますし、チームの勢いも出る若い選手の送り出しかた、旬な選手をしっかり見極めることはオズワルドから学んだこと。経験で言えば、（オリヴェイラとは）まだまだ天と地の差がありますし、大きい存在ですね」（大岩監督）
■大岩「静岡キャンプが非常に大きかった」
鹿島はリーグ戦直近4試合負けなしで3位に浮上。来季ACL出場権獲得も見えてきた。ロシアW杯中断明け後の成績で見れば8勝4分3敗。大岩監督は中断期間で実施した「静岡キャンプが非常に大きかった」と話す。
「攻撃のところを比較的多くやりながら、ただ守備も疎かにしないようにしようと。攻撃をするための守備だと。それが選手たちに伝わったのではないか」（大岩監督）
見事な立て直しに成功した鹿島。敵将も称賛の言葉を送る。
「とても素晴らしいです。Jリーグでも上位につけていますし、ACLでは準決勝に進出、さらに天皇杯でも勝ち残っています。結果を見れば彼（大岩）が良い仕事をしているのは明らかです」（オリヴェイラ監督）
■オリヴェイラ「大岩監督との再会が楽しみ」
対する浦和も一時は勝利から見放された時期もあったが、リーグ直近4試合を3勝1分で切り抜けて6位に浮上。逆転でのACL出場権滑り込みを目指している。オリヴェイラ監督は攻撃面でテコ入れを図ったことが、勝利につながっていると分析する。
「以前はゴール前まで行っても、得点につなげることができていませんでした。その改善のため、ゴール前に人数をかけることで勝利につながっていると思います。ただ、攻撃に人数をかけることは守備の脆さにつながります。攻守の切り替え、特に攻撃から守備への切り替えの早さが重要になってくると思います」（オリヴェイラ監督）
攻撃面がフォーカスされがちな浦和だが、守備の構築こそがより強固な組織を築いていると、大岩監督は指摘する。
「攻撃のところはね、個の力もありますし、バリエーションも多いという風に感じていますけど、やっぱりオズワルドが守備の整備をしっかりとしている。より組織が固いチームになっていますので、しっかりこちらも分析したうえで注意深くゲームに入りたいと思います」（大岩監督）
■師弟対決第ニ章の行方は…
浦和は対鹿島で公式戦6連敗中。最後に勝利したのは2016年のJリーグチャンピオンシップ決勝第1戦まで遡る。リーグ戦に至っても3連敗中で、リーグ通算対戦成績も16勝9分30敗と非常に分が悪い相手だ。
オリヴェイラ監督は、鹿島戦が「非常に重要な試合になります」とし、「鹿島は上位にいますし、質の高いチームですから、しっかり準備して勝利を目指します」と、ホームでの勝ち点3獲得へ意気込んだ。
対する大岩監督も「浦和さんのACLへの強い気持ちを上回る気持ちでしっかりと入っていくこと。それが今回のゲームの勝利につながると思っていますし、その次の我々のACLにもつながると思っているので、しっかりと集中して入っていきたいと思います」と、必勝を誓った。
「共に歴史を作ってきた仲間である大岩監督との再会を楽しみに待っています」（オリヴェイラ監督）
「埼玉スタジアムで会いましょう。オズワルド、チャオ！」（大岩監督）
師弟対決第2章を制するのは果たしてどちらか。浦和vs鹿島は20日（土）に埼玉スタジアム2002で16時にキックオフ。注目の“赤赤対決”はDAZNでもライブ中継する。
★このほか第30節の「J1プレビューショー」では、チケット完売と注目度の高い川崎F×神戸から中村憲剛のインタビュー、柏レイソルの手塚康平、中川創によるDAZNリフティングアタックなど各対戦の見どころを配信中！
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